いつまでも、アンチ ウィルス ソフトにお金を払う必要はありませんよ!
お正月のTVでは、やたらとアンチ ウィルス ソフトのCMを観たような気がします。量販店に行ってもやたらアンチ ウィルス ソフトの販促ポスターが貼られています。お正月や夏休み明けなど、学生の休み明けはウィルス被害が多く発生します。被害にあった人をターゲットにした、ちょっと嫌な営業方法だなぁと感じたのは私だけでしょうか???
ところで、マイクロソフト社が無償でアンチ ウィルス ソフトウェアを提供していることをご存じでしょうか? 製品名は、”Microsoft Security Essentials (MSE)”と言います。無償だからと言って中途半端な製品ではありません。必要最低限の機能は備わっています。MSEは、アンチ ウィルス ソフトウェアを購入できない、経済上の課題を抱える国向けに開発された製品で、経済的な理由でPCやインターネットを危険にすることを避けるために提供されています。使用の許諾は、個人、もしくはSOHOに限定されており、大企業での使用は許諾されていません。大企業の場合は、有償のアンチ ウィルス ソフトウェアを購入する必要があります。
入手方法は、マイクロソフト社のダウンロード センターではなく、以下のURLから入手する必要があります。
ダウンロード センターや、Microsoft UpdateからMSEを入手できるようにすればよいのにと思うのですが、既存のアンチ ウィルス ベンダーに対する配慮で、上記のような別サイトからの提供となっているようです。Internet Explorerや、Silverlight は、あれほど五月蝿くダウンロードするように要求するのに・・・。
まぁ、それはさておき、MSEの性能はどうでしょう?私の知人、親戚の多くは既存のアンチ ウィルス ソフトウェアの契約を切ってMSEに乗り換えていますが、これまで使っていたアンチウィルス ソフトウェアよりも軽いとの評価です。あくまでも主観ですが。検出率については、海外ではほとんどシェアがないにも関わらず、国内で最もコマーシャルを行って、日本国内でだけ高いシェアを持っている赤いアンチウィルス ソフト ベンダーよりも高いという客観的な評価を、いくつかのサイトから入手することができます。客観的な検出率を提供しているサイトは、そのうちこちらで紹介したいと思います。
アンチ ウィルス ソフトウェアの検出率は、その検体 (ウィルス)収集能力に依存すると言われています。マイクロソフト社は、米国国防総省の次に攻撃を受けていると言われていますし、MSN、Hotmailなど、インターネット上でサービスを提供している関係上、高い検体収集能力を持っています。これが、高い検出率の要因と思われます。
たまたま、先月、MSEがConfickerを検出していた画面を掲載しておきます。
最後にですが、いつまでもアンチ ウィルス ソフトウェアに費用を支払う必要はありません。OSメーカー純正のアンチ ウィルス ソフトウェアが無償で入手できるのですから。
次回は、Virtual PCを利用する場合に、アンチ ウィルス ソフトウェアの対象から除外すべき項目を紹介します。
某社のアンチ ウィルス ソフトウェアでは、Confickerの亜種が検出できず、大きな被害を出しています。あと、パターンファイルの更新は、Microsoft Updateから自動的に行われますので、通常のセキュリティ更新プログラムとともに更新が行われます。