ThinkPad X61 / X200 / X201sへ、最新のSSD “Crucial RealSSD C300 CTFDDAC128MAG-1G1” を搭載してみました。
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ThinkPad X61 / X200 / X201sへ、最新のSSD “RealSSD C300 CTFDDAC128MAG-1G1 ” (SATA 3.0対応、リード最大355MB/s)を搭載してみました。今年3月に発売された当初は、かなり高価でしたが、今では2万円台前半で入手が可能になりました。
どうしてもSSDへの交換作業が心配な方へ、保守マニュアルのご紹介
Lenovoを始め、DELLやHPといった外資系ベンダーのノートPCでは、簡単な作業でHDD/SSDを交換することができます。これが外資系ベンダーのノートPCの魅力でもあります。いくら簡単だと言っても、初めて交換作業をされる方は心配でしょう。ということで、メーカーが提供している”保守マニュアル”を紹介しておきます。ここでは、X61 / X200 / X201s の3機種の”保守マニュアル” へのリンクと、HDD/SSD交換に関する部分のページを紹介しておくので、参考にしてください。
対象機種 該当ページ 保守マニュアル
- ThinkPadR
X60, X60s,
X61, X61sP66~67
「1020 ハードディスク・
ドライブ (2.5型)
および
HDDゴム製レール」ThinkPad
X200、X200s、
X200si、
X201、X201i、
および
X201s 保守
マニュアルP96~100
「1020 ハードディスク・
ドライブ(HDD)カバー、
HDD、および
HDDゴム製レール
またはソリッド・
ステート・ドライブ
(SSD)および
ストレージ・
コンバーター」
交換方法を知っていれば、”保守マニュアル”をわざわざ参照する必要はありません。
環境の移行はどうするか?
最も難しいのは、既存環境の移行です。X61や、X200の頃は、Windows XP / Vistaの世代ですので、Windows 7へ移行する際にSSDへ交換することをお勧めします。移行ではありませんが、X61へWindows 7を新規インストールする方法は、”2世代前のThinkPad X61へ、Windows 7 Professional 64bitをインストールしてみました。”を参考にしてください。X200へのWindows 7の新規インストール方法についても、そのうち紹介します。
その他の環境移行方法も、機会があれば紹介したいとは思いますが、今日はこれ以上触れません。
ということで、SSDを搭載してXシリーズ3世代でベンチマークしてみました
どの程度速いのかを知っていただくために、ThinkPad X61 / X200 / X201s へ搭載し、Windows 7 Professional x64版をインストールしてベンチマークしてみました。
まずは、OS標準のWindows エクスペリエンス インデックスです。X61はSSDだけでなく、2.5” 320GB 7,200rpm (Western Digital Scorpio Black - WD3200BEKT) の計測結果も提示しておきます。(X61は、BIOSにパッチを適用しSATA-II 3.0G化して計測しています) 通常のHDDでは、”プライマリ ハードディスク”の値は5.9ポイント程度までしか上がりません。しかし、このSSDは、どの機種に搭載しても7.5ポイント以上の値を記録しています。
コンポーネント | X61 HDD |
X61 SSD |
X200 | X201s |
プロセッサ | 5.1 | 5.1 | 6.0 | 6.4 |
メモリ | 5.1 | 5.1 | 5.5 | 6.4 |
グラフィックス | 3.5 | 3.5 | 4.1 | 3.3 |
ゲーム用 グラフィックス |
3.1 | 3.1 | 3.4 | 5.0 |
プライマリ ハードディスク |
5.7 | 7.6 | 7.7 | 7.5 |
記憶装置は体感速度に大きく影響しますので、どの世代のXシリーズにSSDを搭載しても、パフォーマンスの改善という点では大きな効果が得られます。ちなみに、ベンチマークに利用した機種のスペックは以下の通りです。
- Lenovo ThinkPad X61 ( CPU: Intel® CoreTM 2 Duo CPU T7300 2.00GHz / Memory: 8GB )
- Lenovo ThinkPad X200 ( CPU: Intel® CoreTM 2 Duo CPU P8600 2.40GHz / Memory: 2GB )
- Lenovo ThinkPad X201s
( CPU: Intel® CoreTM i7 CPU L620 2.00GHz / Memory: 8GB )
※OSは、すべてWindows 7 Professional 64bit版
その他の記憶装置と比較をしても、圧倒的に高いパフォーマンス!
ついでに、CrystalDiskMark 3.0で、ベンチマークを行った結果を掲載しておきます。比較対象は、2.5” 7,200rpmの比較的速いHDD、3.5” 7,200rpmの比較的速いHDD、第一世代のSSDの3つの記憶装置です。単位はMB/secです。
2.5" 高速HDD |
3.5" 高速HDD |
第一世代 SSD |
最新 SSD | |
記憶装置 | Western Digital Scorpio Black (WD3200 BEKT) |
Seagate Barracuda 7200.11 (ST31000 333AS) |
OCZ Core 64GB (OCZSSD2-1C64G) |
Crucial RealSSD C300 128GB(CTFDDAC 128 MAG-1G1) |
スペック | 2.5" 320GB |
3.5" 1TB |
2.5" 64GB |
2.5" 128MB |
Sequential Read |
61.929 | 117.016 | 120.692 | 270.112 |
Sequential Write |
61.514 | 113.164 | 77.569 | 142.161 |
Random Read 512KB |
28.403 | 36.615 | 111.792 | 256.133 |
Random Write 512KB |
36.833 | 59.976 | 59.424 | 142.687 |
Random Read 4KB (QD=1) |
0.437 | 0.470 | 8.319 | 23.320 |
Random Write 4KB (QD=1) |
0.937 | 1.035 | 1.352 | 40.518 |
Random Read 4KB (QD=32) |
0.800 | 0.880 | 8.332 | 195.919 |
Random Write 4KB (QD=32) |
0.961 |
0.898 | 1.458 | 134.634 |
マザーボード | ThinkPad |
Intel |
Intel |
ThinkPad |
動作させているマザーボードが異なるため、若干の誤差はあるとは思いますが、どのタイプの記憶装置よりも、Crucial RealSSD C300 は圧倒的に速いです。Xシリーズに限らず、皆さんのPCのパフォーマンスを向上させたいのであれば、まず最新のSSDへの換装を勧めします。ただし、価格はちょっと高めですが・・・
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