ハードウェア

2010年12月 5日 (日)

Crucial RealSSD C300シリーズ最新Firmwareを適用してみました

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2010年11月16日付でFirmware 0006が公開されました

 

人気のCrucial RealSSD C300シリーズの最新Firmware (Version 0006)が2010年11月16日付で以下のサイトから公開されています。

 
   

Crucial Firmware Updates: 2.5” RealSSD C300 Series

 

更新の内容は、以下の通りです。

 
       
  • Improved power management
  •    
  • Improved power-up behavior after uncontrolled power-down
  •    
  • Improved full drive and corner-case performance
  •    
  • Improved TRIM behavior
 

先に言っておきますが、Firmwareの更新を行っても体感できるようなパフォーマンスの向上はありません。個人的には最新のFirmwareになっているという安心感が大きいと思っています。もちろん、日常の使用で気になっている点が以下の項目に該当するのであれば、すぐにFirmwareを更新すべきです。時々ネットの書き込みで、電源管理関連でRealSSDの動作が不安定になったという趣旨の書き込みを見ますが、これで改善されているのかもしれません。

 

上記のサイトから、BIOS更新のためのISOイメージ(のZIPファイル)をダウンロードできます。ZIPファイルを展開し、ISOイメージをCD焼き付けて、そのCDでブートすればBIOSの更新ができます。今回のVersion 0006への更新は、Version 0002からの更新のみサポートされています。もし、Version 0002より前のバージョンの場合は、同じサイトにあるVersion 0002の更新作業を行ってから、Version 0006への更新作業を行う必要があります。

 

早速、アップデートしたい。でも気になる記述が・・・

 

それから、RealSSD C300シリーズの接続先にはいくつか条件があります。1つは、RealSSD C300シリーズを接続する先は、マザーボードの0-3ポートが指定されています。また、を接続しているStorage Controller (もしくは、Host Bus Adapter)は、AHCIモードではなく、IDEモードにしておく必要があります。更に、PDF形式のガイドには以下の気になる赤字の記述があります。

 
   

Note: The upgrade process will not work with some drop-in HBAs (Host Bus Adapters) or 6.0 Gb/s ports.

 

手元にある環境は、128GB Crucial 2.5” RealSSD C300 (CTFDDAC128MAG-1G1) + Lenovo ThinkPad X201s と、64GB Crucial 2.5" RealSSD C300 (CTFDDAC064MAG-1G1) + ASUS P7P55D-E の2種類です。しかも、ASUS P7P55D-E は、マザーボードの0-3ポートではなく、Marvellの6 Gb/s portに接続しています。正に上記の赤字の記述に該当してしまいます。。。PCケースを開けて、接続先ポートを変更するのは面倒です。

 

ということで、この2つの環境で、Crucial Real SSD C300シリーズの最新Firmwareの更新作業をレポートしておきます。

 

まずは、Lenovo ThinkPad X201sでFirmwareを更新してみよう

 

まずは、 128GB Crucial 2.5” RealSSD C300 (CTFDDAC128MAG-1G1) + Lenovo ThinkPad X201s で更新作業を行ってみます。こちらは、BIOS(電源投入直後に[F1]キーでBIOS設定画面を起動)から[Config]-[Serial ATA (SATA)]メニューを選択し、”SATA Controller Mode Option:”を”Compatibility”となっていることを確認してから、ダウンロードしたISOイメージから作成したCD-Rで起動するだけです。起動後、”yes” + [Enter]と入力すれば、ほんの数分でFirmwareの更新作業が完了します。あとは、”SATA Controller Mode Option:”の設定を”AHCI”に戻して再起動すれば終了です。

 

 

こちらは、レポートするほどの難しい作業ではありません。私はバックアップを取りませんでしたが、作業前に、念のためにバックアップを取得しておくことをお勧めします。

 

ASUS P7P55D-EでRealSSD C300のFirmware更新は注意が必要

 

こちらは、結構面倒です。先のサイトから入手したPDF形式のガイドを読む限り、私の環境ではそのままFirmwareの更新ができません。かといってPCケースを開けて、RealSSDの接続先ポートを変更する気にはなれません。私の環境では、Marvellの6G b/sのコントローラーに64GB Crucial 2.5" RealSSD C300Western Digital WD1002FAEX (1TB SATA 6Gb/s ) というHDDを接続しています。Intelのコントローラーには何も接続していません。ASUS P7P55D-E を所有する方の多くは、SATA6G対応であることに魅力を感じて選択しているはずですから、私のような環境の方は少なくないはずです。

 

 

まずは何も考えずに、BIOSから[Advanced]-[Onboard Devices Configuration]-[Marvell SATA Controller]で、”IDE”を選択してFirmware更新のCD-RでBootしてみました。すると、RealSSDを見つけて”yes” + [Enter]と入力すると”Updating firmware...”の表示を見ることはできました。ところが、いつまで経っても”Current Firmware is: 0006”と”Finished.”のメッセージを見ることができません。かなり時間が経ってからようやく”Finished.”の表示を見ることができますが、”Current Firmware is: 0006”の表示はありません。このまま再起動をかけると、BIOSからはRealSSD C300は見えますが、OSのBoot Managerからは見えず、OSが起動できません。

 

どうしようかと色々と試行錯誤をしていましたが、マザーボード上のIntelのStorage Controllerを見に行っているのではと、気づきました。ということで、IntelのStorage ControllerのモードをBIOSで確認したところ”IDE”になっていました。これを”AHCI”に変更すれば、Firmwareの更新プログラムからはマザーボードのIntelのStorage Controllerのポート0-3が参照できなくなるはずです。実際にやってみると、これで巧くBIOSを更新することができました。一度Firmwareの更新に失敗しているのでどうなるかと思いましたが、データが消えるなどの問題もなく、無事にFirmwareを更新することができました。

 

どの環境でもうまくいくとは限りませんが、IntelのStorage ControllerとMarvell のSATA 6Gのコントローラーが共存している環境では試してみる価値はあるでしょう。まぁ、心配であれば、ガイドにある通り、PCケースを開けてマザーボードのPort 0-3に接続しなおして更新するのが最も安全ですが。

 

いずれにせよ、Firmwareの更新作業で皆さんの貴重な時間が無駄にならないことを祈っています。

 

 

2010年12月 4日 (土)

ThinkPad X61延命策のまとめと、費用対効果

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ThinkPad X61の延命策のまとめ

 

これまで紹介してきたThinkPad X61の延命策をまとめると、以下のようになります。

 

1. メモリ8GB の実装

 

2. SATA-II 3G bps化

 

3. 128GB SSD (Crucial CTFDDAC128MAG-1G1) の搭載

   

4. Windows 7 Professional 64 DSP版 のインストール

   

上記のリンクをクリックすると、それぞれの詳細を記述したBlog記事を参照することができます。

   

ThinkPad X61の延命策をとるか、ThinkPad X201sを新規に購入するか?

   

上記の延命策のために必要なパーツをすべて購入しても、費用は50,000~65,000円程度(2010年12月現在)です。

   

   

また、先の”ThinkPad X61の延命策のまとめ”で紹介した1.~3.の作業は、それぞれ30分程度。4.の作業は、半日から1日程度必要になるかと思います。トータルで1日潰れたとして、ご自身の時給 (ここでは、2,000円/1時間で、1日を8時間としましょう)から、作業費用を16,000円と試算できます。先ほどのパーツ費用65,000円と作業費用16,000円で、ThinkPad X61の延命策にかかる費用は81,000円です。一方、以下のスペックで最新のThinkPad X201s (i7-620LM) の価格(Lenovo直販サイトで2010年12月4日に見積もりしました)は、262,185円です。

   
        
  • CPU: Intel® CoreTM i7-620LM 2GHz
  •       
  • OS: Windows 7 Professional 64正規版
  •       
  • メモリー: 8GB
  •       
  • ポインティング・デバイス: TrackPointのみ + 指紋センサー
  •       
  • 記憶メディア: 128GB SSD
  •       
  • Bluetooth: 内臓Bluetooth
  •       
  • ワイヤレスLANアダプター: Intel® Centrino Advanced-N + WiMAX 6250
  •    
   

スペック上は圧倒的に最新のThinkPad X201s (i7-620LM) の方が高いのですが、ビジネス用途で利用する上では体感上の速度差はそれほど大きくありません。実際にWindows 7に標準のベンチマーク テストである ”Windows エクスペリエンス インデックス”の値を計測してみると、以下の表のようになります。こちらからわかるように、体感に最も影響のある”グラフィックス”と”プライマリ ハードディスク”のパフォーマンスが最新機種であるThinkPad X201s (i7-620LM) を凌駕しています。

   
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              
コンポーネント X61 X201s
プロセッサ 5.1 6.4
メモリ 5.1 6.4
グラフィックス 3.5 3.3
ゲーム用               
グラフィックス
3.1 5
プライマリ               
ハードディスク
7.6 7.5
   
   

ちなみに、”プライマリ ハードディスク”は、X61もX201s も同じ最新のSSD “Crucial CTFDDAC128MAG-1G1“を搭載して “Windows エクスペリエンス インデックス”を計測しました。以上の情報を元に、ThinkPad X201s (i7-620LM) を新規に購入するのか、それともThinkPad X61を延命するのかは、皆さんの判断次第です。

   

X61へ、Intel® Centrino Advanced-N + WiMAX 6250を搭載する方法が紹介されているサイト

   

私自身は試していませんが、以下のサイトに、ThinkPad X61へIntel® Centrino Advanced-N + WiMAX 6250を搭載する方法が紹介されています。

   
    

Thinkpad X61にAdvanced-N + WiMAX 6250は搭載できるのか(実装編)

   
   

Intel® Centrino Advanced-N + WiMAX 6250は、通常は流通していないので、Yahoo! オークションなどで入手するしかありません。私も先月からUQ WiMAXへ加入して利用していますが、WiMAXは結構いいですね。

   

ここで紹介した延命策と合わせて、WiMAXまで搭載すれば、最新機種の高いスペックのPCとほとんど遜色のない環境を低価格で手に入れることができますよ。

2010年12月 3日 (金)

ThinkPad X61 / X200 / X201sへ、最新のSSD “Crucial RealSSD C300 CTFDDAC128MAG-1G1” を搭載してみました。

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ThinkPad X61 / X200 / X201sへ、最新のSSD “RealSSD C300 CTFDDAC128MAG-1G1 ” (SATA 3.0対応、リード最大355MB/s)を搭載してみました。今年3月に発売された当初は、かなり高価でしたが、今では2万円台前半で入手が可能になりました。

 

 

どうしてもSSDへの交換作業が心配な方へ、保守マニュアルのご紹介

 

Lenovoを始め、DELLやHPといった外資系ベンダーのノートPCでは、簡単な作業でHDD/SSDを交換することができます。これが外資系ベンダーのノートPCの魅力でもあります。いくら簡単だと言っても、初めて交換作業をされる方は心配でしょう。ということで、メーカーが提供している”保守マニュアル”を紹介しておきます。ここでは、X61 / X200 / X201s の3機種の”保守マニュアル” へのリンクと、HDD/SSD交換に関する部分のページを紹介しておくので、参考にしてください。

 
   
    

                                                                                                                                                            
対象機種 該当ページ
保守マニュアル                   
- ThinkPadR                     
X60, X60s,                     
X61, X61s
P66~67                  
「1020 ハードディスク・                  
ドライブ (2.5型)                  
および                  
HDDゴム製レール」
ThinkPad                   
X200、X200s、                     
X200si、                     
X201、X201i、                     
および                     
X201s 保守                     
マニュアル
P96~100                  
「1020 ハードディスク・                  
ドライブ(HDD)カバー、                  
HDD、および                  
HDDゴム製レール                  
またはソリッド・                  
ステート・ドライブ                  
(SSD)および                  
ストレージ・                  
コンバーター」
   
 

交換方法を知っていれば、”保守マニュアル”をわざわざ参照する必要はありません。

 

環境の移行はどうするか?

 

最も難しいのは、既存環境の移行です。X61や、X200の頃は、Windows XP / Vistaの世代ですので、Windows 7へ移行する際にSSDへ交換することをお勧めします。移行ではありませんが、X61へWindows 7を新規インストールする方法は、”2世代前のThinkPad X61へ、Windows 7 Professional 64bitをインストールしてみました。”を参考にしてください。X200へのWindows 7の新規インストール方法についても、そのうち紹介します。

 

その他の環境移行方法も、機会があれば紹介したいとは思いますが、今日はこれ以上触れません。

 

ということで、SSDを搭載してXシリーズ3世代でベンチマークしてみました

 

どの程度速いのかを知っていただくために、ThinkPad X61 / X200 / X201s へ搭載し、Windows 7 Professional x64版をインストールしてベンチマークしてみました。

 

まずは、OS標準のWindows エクスペリエンス インデックスです。X61はSSDだけでなく、2.5” 320GB 7,200rpm (Western Digital Scorpio Black - WD3200BEKT) の計測結果も提示しておきます。(X61は、BIOSにパッチを適用しSATA-II 3.0G化して計測しています) 通常のHDDでは、”プライマリ ハードディスク”の値は5.9ポイント程度までしか上がりません。しかし、このSSDは、どの機種に搭載しても7.5ポイント以上の値を記録しています。

 

 
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      
コンポーネント X61                  
HDD
X61                  
SSD
X200 X201s
プロセッサ 5.1 5.1 6.0 6.4
メモリ 5.1 5.1 5.5 6.4
グラフィックス 3.5 3.5 4.1 3.3
ゲーム用               
グラフィックス
3.1 3.1 3.4 5.0
プライマリ               
ハードディスク
5.7 7.6 7.7 7.5
 

記憶装置は体感速度に大きく影響しますので、どの世代のXシリーズにSSDを搭載しても、パフォーマンスの改善という点では大きな効果が得られます。ちなみに、ベンチマークに利用した機種のスペックは以下の通りです。

 
       
  • Lenovo ThinkPad X61 ( CPU: Intel® CoreTM 2 Duo CPU T7300 2.00GHz / Memory: 8GB )
  •    
  • Lenovo ThinkPad X200 ( CPU: Intel® CoreTM 2 Duo CPU P8600 2.40GHz / Memory: 2GB )
  •    
  • Lenovo ThinkPad X201s ( CPU: Intel® CoreTM i7 CPU L620 2.00GHz / Memory: 8GB )          
    ※OSは、すべてWindows 7 Professional 64bit版
     
 

その他の記憶装置と比較をしても、圧倒的に高いパフォーマンス!

 

ついでに、CrystalDiskMark 3.0で、ベンチマークを行った結果を掲載しておきます。比較対象は、2.5” 7,200rpmの比較的速いHDD、3.5” 7,200rpmの比較的速いHDD、第一世代のSSDの3つの記憶装置です。単位はMB/secです。

 
   

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      
2.5"                  
高速HDD
3.5"                  
高速HDD
第一世代                  
SSD
最新                  
SSD
記憶装置 Western Digital Scorpio Black (WD3200               
BEKT)
Seagate               
Barracuda 7200.11 (ST31000                
333AS)
OCZ Core 64GB               
(OCZSSD2-1C64G)
Crucial RealSSD C300 128GB(CTFDDAC               
128                
MAG-1G1)
スペック           

2.5" 320GB                  
7,200rpm

         
          

3.5" 1TB                  
7,200rpm

         
          

2.5" 64GB                  
Read 143MB/s                  
Write 93MB/s

         
          

2.5" 128MB                  
Read 355MB/s                  
Write 140MB/s

         
Sequential                  
Read
61.929 117.016 120.692 270.112
Sequential                  
Write
61.514 113.164 77.569 142.161
Random                  
Read 512KB
28.403 36.615 111.792 256.133
Random                  
Write 512KB
36.833 59.976 59.424 142.687
Random                  
Read 4KB                  
(QD=1)
0.437 0.470 8.319 23.320
Random                  
Write 4KB                  
(QD=1)
0.937 1.035 1.352 40.518
Random                  
Read 4KB                  
(QD=32)
0.800 0.880 8.332 195.919
Random                  
Write 4KB                  
(QD=32)
          

0.961

         
0.898 1.458 134.634
マザーボード           

ThinkPad                  
X61

         
          

Intel                  
DQ45EK

         
          

Intel                  
DQ45EK

         
          

ThinkPad                  
X200

         
 

 

 

動作させているマザーボードが異なるため、若干の誤差はあるとは思いますが、どのタイプの記憶装置よりも、Crucial RealSSD C300 は圧倒的に速いです。Xシリーズに限らず、皆さんのPCのパフォーマンスを向上させたいのであれば、まず最新のSSDへの換装を勧めします。ただし、価格はちょっと高めですが・・・

 

 

2010年12月 2日 (木)

ThinkPad X61のSATAコントローラをSATA-II 3.0G bps化してみました

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X61のSATA-IIコントローラは、何故か1.5G bpsしか出ない・・・

 

これまで、ThinkPad X61に8GBのメモリが搭載できることや、Windows 7 Professional x64版をインストールする手順を紹介し、ThinkPad X61がまだまだ使えることをお話してきました。

 

 

個人的には、ThinkPad X61へWindows Server 2008 R2 Hyper-Vをインストールして、仮想マシンのテスト環境を作成していました。しかし、ここで気になるのがThinkPad X61のSATAコントローラがSATA-II対応であるにも関わらず、1.5G bpsしか出ないことです。まぁ、2世代前の機種だから仕方ないかと思っていました。しかし世の中には、この原因を追究し、BIOSにパッチを当ててこの問題を解決した方がいるとネットで知りました。

 

早速パッチが適用されたBIOSを利用してみましょうすぐ戻ります

 

まぁ、1.5Gbpsしか出ない原因は難しいので別にしておいて、ここでは早速提供されているパッチが当たったBIOSを利用してみました。BIOSは、Notebook ReviewTM というサイトのLenovo Forumの “T61/X61 SATA II 1.5 Gb/s cap – willing to pay for a solution” にリンクがあります。こちらのリンクには、X61シリーズだけでなく、同様の問題を持つX300 / T61 / R61用のBIOSもあります。イメージは、RAR形式で圧縮されているので、RAR形式を解凍できるソフトウェアが必要になります。私は、Explzh (個人利用の場合はフリー)を利用しています。RAR形式を回答すると、ISOイメージが取得できます。取得したISOイメージをダウンロードして、CD-Rを作成し、このCD-RでBootすればあっさりBIOSの更新は終了します。で、パフォーマンスが上がったことを体感できるかというと、通常のHDDを利用している場合はほとんど変わったようには感じません。

 

HDDを利用するので貼れば、リスクを冒して純正品でないBIOSを適用する必要はないでしょう。

 

SSDを搭載すると、初めてSATA-II 3G bpsの効果を実感

 

HDDでは、体感的にもベンチマーク上も効果を感じませんでしたが、SSDを搭載すると明らかに効果があります。SSDを搭載した際のベンチマークは、”話題のCrucial CTFDDAC128MAG-1G1 (2.5” SATA6G 128GB)を使ってみました” を参照してください。

 

 

やっぱり、BIOSを元に戻したいという場合は?

 

書き忘れましたが、BIOSを元の純正品に戻したい場合はどうすればよいでしょう?  パッチが適用されたBIOSは、最新の純正BIOS 2.21をベースに作成されています。単純に最新の純正BIOS 2.21を適用しようとすると、バージョンが同じでアップデートする必要がない旨のメッセージが表示され、元に戻すことができません。一旦2.20以前の純正BIOSに戻してから、最新の純正BIOS 2.21を適用することで、BIOSを元の純正品に戻すことができます。2.20以前の純正BIOSについては、米国のLenovoのダウンロードサイト (<-- このページの下の方)から入手することができます。ちょっと手間がかかりますが、やっぱりBIOSを元に戻したいという場合は、試してみてください。

 

2010年11月15日 (月)

2世代前のThinkPad X61へ、Windows 7 Professional 64bitをインストールしてみました。

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以前、ThinkPad X61 / T61と、ThinkPad X200で、8GBメモリが利用できることを紹介しました。

 

2世代前のThinkPad X61 / T61へ8GBメモリを実装して、快適な64bit環境を!

 

メモリを8GB実装すると、8GBメモリをフルに使える64bit OSが欲しくなるのは当然です。国内だけで販売されているPCと異なり、全世界である程度の数量販売されているPCの場合、古い機種に対しても最新OSのドライバが提供されており、知識さえあれば古い機種を最新OSを搭載したマシンに甦らせることができます。

 

知識があれば、ということで、知識のない方は、最新OSのためにPCを買い替えられる場合があるかもしれません。

 

知識がなくても、ThinkVantage System Updateで楽々アップグレードのはずが・・・

 

ThinkPadの場合、知識がなくても、Lenovo社が提供するThinkVantage System Updateというツールを利用すれば、Lenovo特有の機能を生かしながらWindows 7 64bit版をインストールすることができます。64bit版OSの場合、既存の32bit OS (Windows XPやVista)からアップグレードはできず、常に新規インストールとなりますのでご注意ください。ちなみに、このThinkVantage System Updateの利用方法については、以前に紹介しました。

 

ThinkPadは、ThinkVantage System Updateで、Windows 7へ楽々Upgrade

 

以前、簡単に利用できるということをお話ししたのですが、ThinkVantage System Updateでは、必ずしもすべてのモジュールが追加されるわけではないようです。

 

“ダウンロード・ファイル”で、”Windows 7”が選択できない!

 

ThinkVantage System Updateで不足するモジュールは、手作業で追加すればよいのですが、Lenovo Japanのサイト (http://www.lenovo.com/jp/ )では、ThinkPad X61用のWindows 7向け追加モジュールのダウンロードができません。(ダウンロードサイトの”オペレーティング・システム”の選択しが、”Windows XP”、”Windows 2000”、”Windows Vista”の3つしかなく、図の通り、目的の”Windows 7”がない。)

 

JX61Downloads

 

ということで、諦めかけていたのですが、米国のLenovo社のサイトでは、ThinkPad X61用のWindows 7向けモジュールが提供されていました。

 

USX61Downloads

 

しかも、米国のLenovo社からダウンロードできるモジュールは、多言語対応されているため、ダウンロードサイトが英語であることさえ我慢すれば、インストール後はほぼすべて日本語表示されます。これだけモジュールが揃っているのであれば、Lenovo Japanのサイトからもモジュールを提供すればよいのにと思うのですが、残念です。私も長くIT業界にかかわっているので、理由は分からないでもありません。日本人は高い品質を求めるため、無償ダウンロードでモジュールを提供してしまうと、それに対するサポートコストがかかってしまうことが最大の要因でしょう。”ベストエフォート”という言葉がもっと一般化しないとダメでしょうねぇ。。。

 

必要なモジュールを米国Lenovoのサイトからダウンロードしてインストール!

 

ThinkVantage System Updateを利用してモジュールをインストールしてしまうと、何がインストールされて、何がインストールされていないのかよくわかりません。そこで、意を決してすべて手作業でインストールすることにしました。まずは、Windows 7 Professional 64bit版をインストール (方法は、こちらでは省略します)します。そして、米国Lenovoのサイトから必要なモジュールを選択してダウンロードします。実際に、米国Lenovoのサイトからダウンロードしたモジュールは以下の表の通りです。表には、それぞれのモジュールのコメントを付けておきました。ThinkPad X61のハードウェア構成によっては、不要なモジュールもあるかもしれませんので、コメントを参考にしていただければと思います。

 

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  
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ThinkVantage Tools (ThinkPad Device Experience) スタートメニューに、Lenovo ThinkVantage Toolsを追加し、ThinkVantage Toolsを一元的に起動できる(ファイル名:dsltttp30.exe)
ThinkVantage Active Protection System ハードディスク・ドライブのための調整可能なクッションのような役割を果たします。(ファイル名:6isk05ww.exe)
ThinkVantage Access Connections ワイヤレス・ネットワークへの接続とその管理ができます。(ファイル名:85c728ww.exe)
ThinkVantage System Update 最新のソフトウェアおよびドライバーの更新をチェックします。(ファイル名: systemupdate40-2009-10-19.exe)
ThinkVantage Toolbox システム・ヘルスをトラッキングし、ユーザーに通知します。システムの健康状態を定期的にチェックしてくれます。 (ファイル名: lttsetup_60569208x64.exe)
ThinkVantage Fingerprint Software セキュリティや利便性を高めることができます。指紋センサーとWindowsログオンパスワードを関連付けます。(ファイル名: fprx64_593_6581ww.msi)
ThinkVantage Power Manager 電力消費を最適化できます。X61の電源管理を正しく行うために必要。ただし、純正品でない互換バッテリーを利用している場合、警告が表示されて鬱陶しい思いをします。(ファイル名: 81u417ww.exe)
ThinkVantage Rescue and Recovery ローカルまたは外部ストレージ・デバイス上のすべての設定とデータをバックアップできます。(ファイル名: tvtvrnr431_007jp.exe)
ThinkVantage Client Security Solution - Password Manager ご使用のシステムのセキュリティ―を便利で高度な方法で保護します。異なるシステムのパスワードを一元的に保存します。(ファイル名: z909zis1032us00.exe)
Firefox 3.6 Patch (Password Manager Patch) FirefoxとClient Security Solutionを併用しない場合は不要 (ファイル名: ff36patch.exe)
Patch to fix compatibility issue between Client Security Solution 8.3 and Microsoft Office 2007 Office 2007とClient Security Solutionを同時にインストールしない場合は不要 (ファイル名: tvtcss83patch_office2007_64.exe)
Patch to fix crash issue that is caused by Password Manager Plug-in in Internet Explorer IEとClient Security Solutionを併用しない場合は不要 (ファイル名: css83_ie_crash_32_64_v1_2.exe)
Enabling Wake on LAN from Standby for ENERGY STAR WOL (Wake on LAN)の設定を変更するためのもの。必須ではない。 (ファイル名: osfj07ww.exe)
Hotkey Features Integration ファンクションキーを使って、休止状態や、ワイヤレスLANのオン/オフなどを行うために必要 (ファイル名: 81vu22ww.exe)
Hotkey Features patch 上記のモジュールの不具合を修正するためのモジュール (ファイル名: 00vu01ww.exe)
Intel Chipset Support PCの基本機能を正常に動作させるために必要 (ファイル名: oss911ww.exe)
Intel GM965 Display Driver グラフィックドライバと、それに付随するツールが追加される (ファイル名: 7ld803ww.exe)
Intel Matrix Storage Manager driver HDDを制御するためのドライバ。手作業でデバイス マネージャーからインストールする。また、BIOS設定の[Config]-[Serial ATA (SATA)]-[SATA Controller Mode Option:]は、”Compatibility”ではなく、”AHCI”にしておく必要がある。 (ファイル名: 6iio10ww.exe)
Intel Wireless LAN (11bgn) Wireless LANが搭載されていないPCでは不要 (ファイル名: 6mws20ww.exe)
Intel AMT 2.6 - Local Manageability Service and Serial Over  Intel AMTが搭載されていない(有効になっていない)PCでは不要。Intel AMTを有効にする場合は、BIOS設定の[Config]-[Intel(R) AMT]-[Intel(R) AMT Control]を”Enable”にする。企業ユーザー以外は、通常不要な機能。 (ファイル名: 7tr204ww.exe)
Bluetooth with Enhanced Data Rate Software II BlueToothが搭載されていないPCでは不要 (ファイル名: 7zbv18ww.exe)
ThinkPad Monitor File モニタの種類を正しく表示するために必要。手作業でデバイス マネージャーからインストールする (ファイル名: 79oi22ww.exe)
ThinkPad Power Management Driver X61の電源管理を正しく行うために必要 (ファイル名: 6iku08ww.exe)
ThinkPad Audio Features XII (SoundMax Audio Software) X61のサウンド機能を正しく動作させるために必要 (ファイル名: 7ka403ww.exe)
ThinkPad TrackPoint Driver ThinkPadのトラックポイントの3つボタンを生かす場合は必要 (ファイル名: 7bg683ww.exe)
Registry Patch to arrange icons in Device and Printers folders [デバイスとプリンタ]の表示を、ThinkPadに合わせて格好よく変更してくれます。 (ファイル名: osfr02ww.exe)
Update Modole KB976755 Windows 7 OSの更新プログラムです。(ファイル名: os7001wj_64.exe)
Update Module KB958685 Windows 7 OSの更新プログラムです。(ファイル名: os7005ww_64.exe)
Update Module KB978258 Windows 7 OSの更新プログラムです。(ファイル名: os7006ww_64.exe)
Update Module KB979155 Windows 7 OSの更新プログラムです。(ファイル名: os7008ww_64.exe)
Update Module KB981112 Windows 7 OSの更新プログラムです。(ファイル名: os7011ww_64.exe)
Update Module KB981351 Windows 7 OSの更新プログラムです。(ファイル名: os7012ww_64.exe)
Visual C++ 2005 SP再配布可能パッケージ Rescue and Recovery 4.3.1のインストールのために必要。Microsoft社のダウンロードサイトから入手。(ファイル名: vcredist_x64.exe)          
      
 

これだけのモジュールをWebサイトからダウンロードするだけで1時間程度の時間は必要です。また、インストール作業は更に1時間程度必要です。

 

これで、最新のThinkPad Xシリーズと同等だっ!?

 

Windows 7 Professional 64bit版の単純なインストールで1時間、米国Lenovoのサイトから必要なモジュールのダウンロード作業で1時間、ダウンロードしたモジュールのインストールで1時間、ということで、トータル3時間程度の時間が必要となります。何らかの手戻りがあると、更に時間がかかります。これだけの時間と労力をかけたメリットはあり、最新のThinkPad Xシリーズで利用できるLenovo ThinkVantageツール群がそのまま利用できます。

 

ThinkVantageTools[スタート]メニューの[すべてのプログラム]-[Lenovo ThinkVantage Tools]を選択すると、右図の画面が立ち上がってきます。ここから、必要なツールを起動することができます。苦労してインストール作業を行ったのですから、まずは、[拡張されたバックアップと復元]を選択して”Lenovo ThinkVantage Rescue and Recovery”を起動して、OSのバックアップを取っておくことをお勧めします。

 

Lenovo ThinkVantageツール群だけでなく、[Fn] (ファンクションキー)を押しながら、[F5]キーを押せば、ワイヤレスLANとBlueToothのOn/Offができますし、[Fn]+[F4]キーを押せば”スリープ”状態へ移行します。すべての機能がWindows XPとは比較にならないほど安定して動作します。

 

次は、Windows Updateを行いましょう

 

これで終わりではありません。Lenovo ThinkPadのハードウェア機能が有効になったところで、Windows 7 Professional 64bit版に必要なソフトウェアを追加します。まずは、Windows Updateです。今回(2010年11月14日)、Windows Updateを行って驚いたのですが、50を超える更新プログラムをインストールする必要がありました。このWindows Update作業だけで、更に1時間程度の時間が必要となってしまいます。しかしながら、OSを安全に、安定して利用するためには絶対に行わなければならない作業です。

 

念のためですが、[スタート]-[すべてのプログラム]-[Windows Update]を選択するだけで、Windows Updateを行うことができます。もちろん、ネットワーク ケーブルを接続し、インターネットへの接続ができている状態で実行してください。

 

64bitに対応した無償のアンチ ウィルス ソフトウェアもインストールしましょう

 

まだ必要な作業があります。それは、アンチ ウィルス ソフトウェアです。OSが64bitになったのですから、これまでの32bit用のアンチ ウィルス ソフトウェアは利用できません。Windows 7 64bit用のアンチ ウィルス ソフトウェアを別途購入しなければならないかというと、そういうわけではありません。現在は、Windows 7を提供しているMicrosoft社が無償のアンチ ウィルス ソフトウェア “Microsoft Security Essentials”を提供しているので、それを利用すれば有償のアンチ ウィルス ソフトウェアを購入する必要がありません。TV で盛んにアンチ ウィルス ソフトウェアのCMが流れていますが、OSメーカー純正の無償ソフトに対する危機感の表れのように思います。以前、以下のBlogでも紹介しました。

 

いつまでも、アンチ ウィルス ソフトにお金を払う必要はありませんよ!

 

Microsoft Security Essentialsは、個人、もしくはPC10台以下のスモール ビジネスで無償利用が可能です。詳しくは、”MICROSOFTソフトウェア ライセンス条項 MICROSOFT SECURITY ESSENTIALS 1.0”をご参照ください。Blogを見て、自分でOSをアップグレードしようという方は、個人ユーザーがほとんどでしょうから、問題はないと思います。

 

Adobe社のモジュールも必須ですし、64bit OSならではの注意が必要です

 

次は、Adobe Acrobat Readerと、Adobe Flashです。これがないと正しく表示されないWebサイトや、カタログなどのPDF文書が見れないことがあります。これらは、アドビ社のWebサイト http://www.adobe.com/jp/ からダウンロードできます。

 

それから、64bit OSで忘れてはならないのが、Adobe PDF iFilter 9 for 64-bit platforms です。Windows Vista以降、PC内の文書を全文検索できるようになっています。ただし、ファイル内の文書を平文にするためのモジュール (これをiFilterと呼びます)が必要になります。32bit OSの場合、Adobe Acrobat Readerをインストールした際に、32bit OS用のPDF文書のiFilterが提供されるのですが、64bit OS用のiFilterが提供されません。つまり、64bit OSの場合は、何もしなければ全文検索の際にPDF文書が検索対象となりません。PDF文書が検索できないと、Windows 7へ移行した大きなメリットの一つが利用できないことになってしまいます。

 

ということで、64bit OS用のAdobe PDF iFilter 9 for 64-bit platforms をダウンロードしてインストールする必要があります。ちょっと面倒ですが、必ずインストールしておきましょう。

 

ThinkPad X61は、まだまだ使えます!

 

現在、1024x768の画面のThinkPadは販売されていません。無駄に字の小さい最近のPCより、ThinkPad X61の方が目に優しいですし、通常業務で利用する上ではパフォーマンスも悪いわけではありません。ちなみに、Windows 7 Professional 64bit版をインストールしたThinkPad X61、X200、X201sの”パフォーマンスの評価”の画面を取っておきました。(X200と、X201sに遅いHDDを搭載していたため、”プライマリハードディスク”の値は無視してください。)

 

(X61の評価)

 

X61の評価

 

(X200の評価)

 

X200の評価

 

(X201sの評価)

 

X201sの評価

 

個人的には、無駄なアプリケーションがゴテゴテと入ったメーカー製PCよりも、使い慣れたキーボードとトラックポイントとディスプレイで、シンプルなソフトウェア構成の安定したWindows 7搭載ThinkPad X61はお勧めです。

 

最もお勧めは、7,200rpmの高速なHDD(もしくはSSD)と、Windows 7 Professional 64bit DSP版を別途購入し、ThinkPad X61のHDDを交換してしまう方法です。こうすれば、今使っているHDDのデータはそのままですので、もし何かあってもすぐに元に戻すことができます。ThinkPad X61のHDDは簡単に交換できます。また、高速なHDDに交換すれば、使用感が大きく向上しますよ。ちなみに、Amazonで、2.5インチ320GB 7200rpm HDDと、Windows 7 Professional 64bit DSP版の価格は、こんな感じです。

 

2010年6月 7日 (月)

Windows Server 2008 R2で使えるノートPC用ネットワークカードとeSATAカード

Windows Server 2008 R2で使える、ExpressCardGigabit NIC

 ノートPCにテスト環境を構築している際に、もう一枚ネットワークカードが欲しくなることがあります。具体的には、ネットワークのルーティング機能のテストや、iSCSIを利用したクラスタのテストなどです。しかし、メーカーのWebページや製品パッケージを見ても、Windows Server 2008 R2で使えると書いてある製品はありません。そのため、人柱覚悟で製品を購入して試してみるしかありません。

Planex_gex1000t_01_3

 ということで、私が実際にWindows Server 2008 R2をインストールしたThinkPad X200で利用しているネットワークカードを紹介します。私は、プラネックス社のGEX-1000Tという製品を利用しています。この製品はWebサイト上ではWindows XP対応としか書かれていませんが、Windows Server 2008 R2をインストールしたThinkPad X200で、OS標準のドライバで認識しました。DELL Latitude E4300でも同様で、挿すだけでネットワークをもう一つ利用することができます。

Planex_gex1000t_02_2

インターネットに接続してMicrosoft Updateを行えば、最新のドライバに更新することもできます。

 ここで、GEX-1000Tをすぐに購入できるように、Amazon.co.jpのサイトを紹介しようと思って確認すると、既にGEX-1000Tは販売終了になっているということでした。あと、利用できる可能性があるカードとして、ソネット社のPresto Gigabit Ethernet Pro ExpressCard/34 GE1000LA-E34 という製品があります。Windows 7に対応すると記述されているので、おそらくWindows Server 2008 R2でも利用できるでしょう。もし、試された方がいらっしゃれば教えてください。

  

Windows Server 2008 R2

で使える、ExpressCardeSATA I/F

 もう一つ、私の愛機の1つであるThinkPadは伝統的にeSATAポートがありません。USB接続でHDDを接続すればよいのですが、Hyper-Vで複数の仮想マシンを動かす場合はUSBよりもeSATAで接続したいところです。ウルトラ ベースがあればSATA-2HDD1台増設できますが、1台のHDDのためにウルトラ ベースを持ち歩くのは面倒です。ということで、Hyper-V (Windows Server 2008 R2)で使えるExpressCardeSATA I/Fが必要になります。

 私が利用しているのは、ロジテック社のLPM-ECSA32という製品を利用しています。ロジテック社のWebサイトを参照すると、Windows Vistaまでに対応していることはわかりますが、Windows Server 2008 R2に対応しているかどうかはよくわかりません。ということで、実際に使ってみましたが、私の利用する範囲では問題なく利用できています。

Siliconimagedriver01_4

残念ながら、LPM-ECSA32を挿入するだけでは、Windows Server 2008 R2で利用できません。といっても難しいことはなく、インターネットにつないでMicrosoft Update経由でドライバを入手して認識させるだけです。

Siliconimagedriver02_2

ただ、Microsoft Updateで入手できるドライバが20088月の日付で、ちょっと古いのが気になったので、Silicon ImageのWebサイトで最新のドライバを入手して、手作業で更新しました。まぁ、無理して更新する必要もないと思いますが、最新のドライバが入っているだけで気分が良いものです。これで、3Gbpsの速度 (USB 2.0は、最大480Mbps)HDDを増設することができます。HDDを増設することで、ThinkPad X200でもかなり快適なHyper-V環境を手に入れることができます。

  

以上、皆さんの参考になれば幸いです。

2010年6月 6日 (日)

お気に入りの2.5インチHDDケース4製品紹介

繰り返し記述していますが、私はお客様先へ持ち運べるようなおPCで、Hyper-Vが快適に動作する環境を求めています。仮想環境では各仮想マシンに、別の物理的なHDDを割り当てることで、パフォーマンスが向上します。ということで、私は様々な方法で外付けHDDを利用し、最も使い勝手がよく、かつパフォーマンスの高い方法はないかと検討してきました。ここでは、その検討結果の一部をお伝えします。まずは、外付けHDDを利用する場合の4つの接続方法を簡単に見ていきましょう。

 

 

USB 2.0による接続

 

 

ノートPCの場合、最も安上がりで手軽な方法としては、USB 2.0接続で外付けHDDを利用する方法です。多くの場合、USBケーブル1本で電源も供給できるため扱いも楽です。しかし、USB 2.0接続は仕様上、480Mbps以上のパフォーマンスが出ない上、大量のデータを転送するとUSB経由の入出力を受け付けない(キーボードが効かないなど)状態になるなど、パフォーマンスがよくありません。

 

 

Power Over eSATAによる接続

 

USB 2.0の手軽さとパフォーマンスを両立させることができるのは、Power Over eSATAによる接続です。eSATAでは、1.5Gbps (SATA-)もしくは3.0Gbps (SATA-)の高速転送ができます。また、電源供給も1本のケーブルで行えるため、USB 2.0のように手軽です。ただ、Power Over eSATAI/Fを標準で装備しているノートPCがほとんどないことが難点です。

 

 

 

eSATAと補助電源による接続

 

 

そして、手軽さはありませんが、パフォーマンスが高いのは、通常のeSATA接続ということになります。eSATA接続の場合、何らかの方法でHDDに電源を供給しなければならないという煩雑さが出てしまいます。

 

 

USB 3.0による接続

 

USB 3.0が一般的になれば、これらの問題もすべてクリアされることになります。USB 3.0では、USB 2.0接続の手軽さと、5Gbpsの高速転送を両立させた規格です。しかし、USB 3.0に対応したノートPCがまだ出回っていないことが難点です。USB 3.0が一般的になるまでは、USB 2.0を中心に、用途に合わせて外付けHDDケースを使い分けることになります。ということで、今回は、私がこれまで利用してきた2.5インチ外付けHDDケース4種類についての情報を提供します。星の数ほどある2.5インチ外付けHDDケースを選ぶ際の参考になれば幸いです。

 

 

1分BOX2.5SATACOM25EU2B [センチュリー]

 

 

比較的古い製品です。eSATAUSB 2.0の両方のインターフェイスを提供し、かつネジなしでHDDの組み込みができるということで、3台購入して、最初のうちは愛用していました。しかし、eSATA接続用I/Fの部分や、補助電源のコネクタ部分の接触が悪く、何となく使わなくなってしまいました。特に、あとから紹介する3ステップケース ガチャポンパッ! MINI OWL-EGP25/EU(W)” が登場してからは、ほとんど使わなくなってしまいました。USB 2.0接続では何ら不満はなく、アクセスランプがついている点は、信頼感もあってよい製品です。

   

 

3ステップケース ガチャポンパッ! MINI OWL-EGP25/EU(W) [オウルテック]

 

 

今現在、愛用しているケースで、黒と白を1台ずつ所有しています。何といってもHDDの着脱が超簡単にできることが大きな魅力です。私は2.5インチHDDThinkPadドライブ ベイ アダプタで利用したり、デスクトップPCのリムーバブルケースで利用したりと頻繁に入れ替えを行います。そのため、着脱が簡単にできることは私のとって大変なメリットです。着脱に関しては、これよりも簡単な製品はないと思います。ケースの色にバリエーションがあることも、複数のHDDを持つ場合の目印になって便利です。

 

 

一方、難点は2つあります。一つは、eSATA接続の際はSATA- (3G bps)ではなく、SATA- (1.5G bps)となってしまうことです。また、Power Over eSATAではありませんので、eSATA接続時は別途補助電源が必要です。(USB 2.0から給電できますが、ケーブルが2本必要になってしまいます) もう一つは、アクセスランプがない点です。

 

USB 2.0接続がメインで、かつ、HDDの着脱を頻繁に行う場合は、この製品をお勧めします。

 

 

 

 

2.5“SATA HDD はい~るKIT USB/Power eSATA NV-HS250PSU [ノバック]

 

 

Power Over eSATAI/Fを提供しているPCを持っているのであれば、文句なしにこの製品をお勧めします。私が所有するDELL Latitude E4300にはPower Over eSATAI/Fが標準で実装されているため、このケースは非常にありがたい製品です。ちょっと話が横道に逸れますが、DELLが純正で提供するPower Over eSATAの外付けHDDは、1.8インチドライブを採用したもので容量も少ない(120GB)うえにパフォーマンスも悪く、お勧めしません。DELL Latitude E4300のようにPower Over eSATAI/Fを備えたノートPCを所有するのであれば、ケーブル1本で接続でき、かつ高いパフォーマンスを発揮するこのケースをお勧めします。

 

 

逆に、Power Over eSATAI/Fがないのであれば、このケースのメリットはありません。HDDの着脱にネジを使わなければならない分、他のケースよりも扱いが面倒なデメリットの方が大きくなってしまいます。

 

 

 

 

裸族の二世帯住宅2.5 CRNS25EU2 [センチュリー]

 

1つのeSATA I/Fに対して2台のHDDを利用できればと思い購入しました。RAID0RAID1、コンバイン (2台を連続する1台のHDDとして認識)、スタンダード (2台のHDDを別々のHDDとして認識)という4つのモードを持つことができます。最もやりたかったスタンダードという構成を、私の手元にあるeSATA I/F (DELL Latitude E4300内蔵のeSATA, Intel DQ45EK内蔵のeSATA, Logitec LPM-ECSA32)では実現することができませんでしたが、他のモードは問題なく動作します。

 

 

アクセスランプもありますし、HDD着脱に関しては、今回紹介した製品の中で最も簡単で安心感のあるつくりになっています。小さくて、かつ大容量の外付けHDDが欲しい場合は候補になります。唯一の難点は、電源を別に共有する必要があることです。まぁ、2台のHDDを駆動するのですから仕方がないのですが。

 

 

 

 

以上、私が利用している4つの2.5インチHDDケースについて紹介してきました。どれも、すべてのニーズを満たすものではありませんが、用途に応じて、使い分けていただければ幸いです。

2010年6月 5日 (土)

一世代前のMini-ITX マザーボード Intel DQ45EKで8GBメモリを使ってみました。

最初にも紹介したように、お客様先へ持ち運べるようなおPCで、Hyper-Vが快適に動作する環境を求めています。ノートPCで実現できればよいのですが、やはりデスクトップPCでなければ実現できないことも少なくありませんし、同じスペックであれば、ノートPCよりもデスクトップPCの方が安価に調達できます。ということで、一世代前のMini-ITXマザーボード (Atomではなく、まともに使えるLG775のもの)を利用して大容量メモリを使ってみました。最近のMini-ITXマザーボードは、8GBメモリが実装できるとカタログスペックに明記されていることも少なくありません。しかし、私の所有するIntel DQ45EKのカタログスペックでは、メモリの最大容量が4GBとなっています。

 

 これまでお話ししてきたとおり、Intel 965以降のチップセットであれば、8GBのメモリを利用できる可能性があります。Intel DQ45EKのチップセットは、Intel Q45 Expressですので、8GBメモリを利用できる可能性があります。ということで、実際にDIMM DDR2 PC2-6400 SDRAM 4GBのメモリを2枚搭載すると、あっさり8GBのメモリが利用できました。いつものように、DQ45EKで使えそうなノーブランドメモリを以下に記載しておきます。(Amazon.co.jp で商品を見つけられなかったので、価格.comのリンクを記載しておきます)

 ところで、Intel DQ45EKは、他のマザーボードと比較して高価ですが、これはIntel AMT 5.0 Professionalや、Trusted Platform Moduleなど、周辺機能が充実しているためです。Intel DQ45EKはとても素直なマザーボードで、ドライバもIntel のWebサイトから最新版が利用できますし、Windows Server 2008 R2 + Hyper-Vを利用していて全く問題なく、安心して使えます。

 それから、Mini-ITXマザーボードの利用は、ノートPCAOpen XC miniシリーズでは実現が難しい、NIC2枚利用が可能です。これは、Hyper-V 2.0Live Migrationを実現する際には必要となる要件です。また、仮想マシンのパフォーマンスに大きく影響する物理ディスクを多く接続できる (SATA×6、内1つはeSATA)メリットもあります。実際、パフォーマンスが要求され、かつ比較的負荷の高いデモを効果的に行う必要がある場合には、Mini-ITXマザーボードを利用したPCをお客様先やセミナー会場に持ち込んで利用しています。ちなみに、このDQ45EKPCを検証環境として、以下の書籍を執筆しました。

 

以上、乱文ですが、Intel DQ45EK8GBメモリを利用できることの報告でした。そのうち、Intel DQ45EKの構成などもこちらのBlogで紹介したいと思います。

2010年6月 4日 (金)

DELLの名機、Latitude E4300で8GBメモリを使ってみました。

 前回までに、ThinkPad X61 / T61, ThinkPad X200 / T400, AOpen XC mini (MP965-D / MP45-D / GP7A-HD)へ、8GBメモリを実装した結果についてお知らせしました。これ以外に個人的に利用しているのは、DELL Latitude E4300です。(ちなみに、Latitude E4300は、1世代前のPCになり、現行バージョンの製品はLatitude E4310となります。)

 Latitude E4300は、Intel GS45チップセットで、こちらも問題なく8GBのメモリを実装できます。こちらは、Lenovo ThinkPadの旧世代PCと異なり、カタログスペック上でも、メモリの最大容量が8GBと記載されていますので、利用できて当然ですね。

 あと、こちらでお知らせしたかったのは、Latitude E4300で利用できる国内で有名なサードパーティ製メモリと、ノーブランド製品へのリンクです。こちらは、ThinkPad X200 / T400や、AOpen GP7A-HDと同じ、SODIMM DDR3 PC3-8500 4GBメモリを2枚使うことになります。

  • サードパーティ製メモリの一例


     
  • ノーブランドメモリの一例

 言うまでもありませんが、8GBのメモリを利用するためには、64 bit版のOSが必要になります。私は、DELL Latitude E4300にメモリを8GB実装して、Windows 7 x64版とWindows Virtual PC (XP Mode)で日常の業務を行っています。ちなみに、このBlogLatitude E4300で書いています。また、必要に応じてWindows Server 2008 R2 + Hyper-V 2.0を起動させ(デュアルブートにしています)、お客様先でデモを行ったりしています。

 私のような使い方以外でも、今月出荷されたOffice 201064 bitや、画像・映像の編集などでも64 bit版の効果を実感できると思います。

    

 Latitude E4300が出荷された当時は、Windows VistaがプリインストールされていたOSでした。個人的には、8GBメモリを実装すると同時に、Windows 764 bit版へ移行されることをお勧めします。また、そのうち、こちらのBlogDELL Latitude E4300Windows 7をインストールする手順を紹介したいと思っています。

2010年6月 3日 (木)

AOpen社製ベアボーン XC mini シリーズ (MP965-D / MP45-D / GP7A-HD)へ8GB メモリを実装して、快適な64 bit 環境を実現したかったのだけれど・・・

前々のThinkPad X61 / T61のThinkPad X200 / T400に続き、今回はAOpen社製ベアボーン XC miniシリーズ (MP965-D / MP45-D / GP7A-HD)8GBメモリを実装する実験をしてみました。XC miniシリーズは、小型でデザインもよく、液晶やキーボードがない分、ノートPCよりも安価にハイスペックなPCを構成できるので、とても気に入っています。この3機種は、いずれもカタログスペック上のメモリ最大搭載量は4GBです。

 

これまで紹介してきたとおり、チップセットがIntel 965以降であれば8GBのメモリを利用できる可能性があります。MP965-DIntel GM965MP45-DIntel GM45を搭載していますので、条件からいけばこの2機種は8GBのメモリが利用できそうです。唯一GP7A-HDだけは、NVIDIA ION MCP7A-LPを搭載しており、8GBのメモリが利用できるかどうかは未知数です。GP7A-HD以外は、これまで紹介してきた8GBメモリが利用できる条件をクリアしています。しかし結果は、GP7A-HD以外は8GBメモリが利用できませんでした。

では、MP965-DMP45-Dの具体的な症状をお知らせします。まず、MP965-Dでは8GBのメモリを実装するとBIOS画面さえ起動しませんでした。ちなみに、MP965-Dの初期バージョンのBIOSではメモリ4GBも認識できず、3GB前後しか利用できませんでした。このような症状でお悩みの場合は、BIOS新バージョンへアップグレードしてください。

さて話がそれましたが、続いてMP45-Dの症状です。こちらは8GBメモリを実装しても64 bit OSの起動まではできるのですが、なぜかメモリを4GBまでしか使えず、OSからは以下のような見え方をします。

 8gb

BIOSのバージョンアップでもしかして解決するのではないかとおもい、最新版のBIOSにアップデートしてみましたが、結果は同じでした。

最後に、唯一8GBのメモリを利用できたのは、最も期待していなかったGP7A-HDでした。こちらは、何の問題もなくあっさりと8GBメモリを認識、利用できました。

GP7A-HDで、スペック上利用できそうな国内有名サードベンダー製メモリは、以下の製品になります。

 

また、スペック上利用できそうなノーブランドメモリは、以下の製品になります。

いずれも、すべての使用条件での動作を私が保証できるものではありませんが、少なくとも私の環境では、これらのメモリが動作しています。

最後になりますが、8GBのメモリを使うためには、64 bit OSが必要になります。私はWindows Server 2008 R28GBのメモリを実装したGP7A-HDを利用しています。仮想環境を利用する場合だけでなく、8GBメモリは画像処理で効果を発揮しますし、今月出荷されたOffice 201064 bit版でもパフォーマンス向上の効果が期待できます。

 

GP7A-HDをベースに、ハイスペックで、お洒落な小型PCを作ってみるのはいかがでしょうか?

以上、今回は、Intel 965や、Intel 45チップセットを搭載しているPCでも、8GBメモリが利用できないケースがあるという報告でした。次回は、DELL Latitude E43008GBメモリを実装します。といっても、E4300はカタログスペック上、メモリの最大搭載量が8GBですので実験するまでもないのですが。。。